わたしは『誰か』の代わりの存在。
結局誰の代わりにもなれなかったから、わたしは白い部屋の中。
足は繋がれているから、何処にも行くことはできない。
できること。
ひとつだけある窓から外の世界を見つめること。
昔『誰か』の父に読んでもらった本をなぞるように読むこと。
誰のものかも判らない空想にぼんやりと身をやつすこと。
空虚で変化のない、この部屋と同じ真っ白な毎日。
欲も感情も知らなかったわたしに、ひとつ手が差し伸べられた。
ただ一言、小さな声で「お待たせ」と。
絵本の中の登場人物のような出来事。
『誰か』の代わりを求めていないその手に。
手を伸ばせば届くはずだった窓の外の世界に。
わたしは、触れてみたくなった。
あのころのわたしには解らなかった感情。
自分の中に『わたし』も『感情』も存在しなかった頃。
今だから解るあのときのわたし。
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手を差し伸べた人=卯月。
つくづくうーぢーは良い奴だなぁ、と思いました、まる。
自分の妄想の一部のごく一部を切り取っただけなので、
本当に意味不明ですが、内容はよくあるヒロイン願望です。
ラノベとかのボーイミーツガールみたいな感じにも似ていますね。
無口な子だからもっと文字数減らしたかったけど、
自分の文章能力ではこれが限界でした。